プラスナイススタッフコラムリースバックって何?

スタッフコラム

2026.10.05 NEW

リースバックって何?

リースバックって何?

たとえば、あなたが3,000万円相当の自宅を持っているとします。

通常なら、

自宅を売る → 引っ越す → 売却代金を受け取る

となります。

リースバックでは、

自宅を売る → 売却代金を受け取る → 買主と賃貸契約 → そのまま住む

となります。

たとえば、

  • 自宅の売却価格:2,500万円

  • 売却後に受け取るお金:2,500万円から諸費用等を差し引いた額

  • 月々の家賃:10万円

  • 住み続ける期間:賃貸契約の条件による

という形です。

重要なのは、家を売った時点で、その家の所有者はあなたではなくなるということです。

「家を売ったのに住める」のはなぜ?

売却後、あなたはその家の所有者ではなく「借主」になります。

たとえば、

Aさん → 自宅をリースバック会社に売却
↓
リースバック会社 → 家の所有者になる
↓
Aさん → リースバック会社に毎月家賃を払って住む

という関係です。

そのため、通常の持ち家とは違って、

所有権:なくなる
居住権:賃貸契約の範囲で得る

という違いがあります。


なぜリースバックを利用するの?

代表的なのは「家は売りたいけれど、引っ越したくない」というケースです。

① まとまったお金が必要

たとえば住宅ローン以外の借金返済、事業資金、老後資金などでまとまった現金が必要になった場合。

自宅を売れば、その売却代金を現金化できます。

ただし、売却代金がそのまま自由に使えるとは限りません。住宅ローンが残っている場合、その返済との関係が重要です。

② 引っ越したくない

長年住んでいる家なら、

  • 学校を変えたくない

  • 近所付き合いを変えたくない

  • 高齢なので引っ越しが大変

  • 家族の生活環境を変えたくない

などの理由があります。

リースバックなら、条件が合えばそのまま住めます。

③ 固定資産税などの負担をなくしたい

所有者でなくなるため、一般的には所有者としての固定資産税・都市計画税の負担はなくなります。

一方で、毎月の家賃は必要です。


一番重要なのは「売却価格」と「家賃」

ここがリースバックを考えるときの核心です。

たとえば、

家を2,000万円で売って、月10万円の家賃を払う

とします。

年間家賃は、

10万円 × 12か月 = 120万円

です。

10年間住めば、

120万円 × 10年 = 1,200万円

の家賃を支払うことになります。

つまり、

「2,000万円を受け取れたから得した」

だけでは判断できません。

売却価格、家賃、何年間住むのか、契約更新できるのかをセットで考える必要があります。


普通に家を売る場合との違い

  通常の売却 リースバック
家の所有者 買主 買主
売却代金 受け取る 受け取る
そのまま住めるか 原則できない 条件次第でできる
引っ越し 基本必要 不要な場合がある
家賃 なし あり
固定資産税 所有者が負担 原則として新所有者
将来も住めるか ― 契約条件による


「買い戻せる」って本当?

リースバックの広告などで、「将来買い戻せます」という説明を見ることがあります。

これは非常に重要なポイントです。

リースバックを利用したからといって、必ず将来自宅を買い戻せるわけではありません。

買い戻しについて契約上の条件があるなら、

  • 買い戻し価格はいくらなのか

  • いつまで買い戻せるのか

  • 誰が買い戻せるのか

  • 別途手数料があるのか

などを確認する必要があります。

「買い戻せる」という営業上の説明だけで判断せず、契約書にどう書かれているかを見ることが大切です。


「ずっと住める」とは限らない

これも非常に重要です。

リースバックでは、売却後に賃貸借契約を結びます。

契約には、たとえば、

  • 普通借家契約

  • 定期借家契約

などがあります。

特に定期借家契約の場合、契約期間が終了すると、原則として契約の更新がないため、住み続けられるとは限りません。

そのため

「売った後も一生住めると思っていたのに、契約終了後に退去を求められた」

ということが起こり得ます。

「何年間住める契約なのか」は、契約前に必ず確認したいところです。


リースバックと「リバースモーゲージ」は違う

ここは混同されやすいです。

リースバック

家を売る

→ 所有権を手放す
→ お金を受け取る
→ 家賃を払って住む

リバースモーゲージ

家を担保にしてお金を借りる

→ 原則として所有権は維持
→ お金を借りる
→ 契約条件に応じて返済する

つまり、

リースバック=売却
リバースモーゲージ=融資

という大きな違いがあります。


リースバックで特に注意したい5点

契約を検討するなら、最低でも次を確認したほうがいいです。

  1. いくらで家を買い取ってもらうのか

  2. 毎月の家賃はいくらなのか

  3. 何年間住める契約なのか

  4. 契約終了後にどうなるのか

  5. 買い戻しが可能なのか、その価格はいくらなのか

さらに、

  • 仲介手数料

  • 登記関連費用

  • 事務手数料

  • 更新料

  • 修繕費

  • 火災保険

  • 退去時費用

など、売却価格と家賃以外のお金も確認する必要があります。


では、リースバックは得なの?

これは「得・損」と一概には言えません。

たとえば、

「今すぐまとまった現金が必要だが、どうしても今の家に住み続けたい」

という人にとっては、選択肢になり得ます。

一方、

「特に急いで現金が必要なわけではない」

のであれば、通常売却、住み替え、住宅ローンの借り換え、リバースモーゲージなどと比較したほうがいい場合があります。

特にリースバックは、「売却価格」と「その後に払う家賃」のバランスを考えることが非常に重要です。

 

 

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